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独断と偏見のBest3
厄介者①
120年待ちますか
かたき地面に竹が生え、地上にするどく竹が生え・・・竹、竹、竹が生え
と詠んだのは近代詩の父・萩原朔太郎。いたるところにグイグイ伸びる竹の生命力を鋭利な感覚で描写した印象深い詩だ。
雰囲気壊す竹 詩人が鋭くとらえたように竹の生命力は驚異的だ。他の木々を駆逐してはびこる。生活用具の材料として使う場面も減り、里山を荒らす竹に日本中どこでも手を焼いている。
猿島の真竹も塁道の上にはびこり、無人島の雰囲気を壊している。
広い竹林も一つの株からの繁殖なので、ひとたび病気が発生すると全滅する。それを避けるため真竹は約120年に一度花を咲かせる。
開花することで異株と自然交配して新たな子孫を残し、自分たち全員が枯死する。そうやって絶滅を避けている。
日本の春を象徴する染井吉野も、挿し木つまりクローンで増やし続けてきたため、病気が入ると致命的だ。竹と同じようなリスクを負っている。
自然は巧妙 そのクローンも際限なく繰り返して再生できるわけではなく限界があるようだ。
最近、山梨大学の斯界の権威若山照彦教授がマウスのクローン作業を続けると58代目で限界を迎えるという研究成果を発表した。
2005年から作業を続けてきたが、作業を続けると徐々に異常変異が増えてきて、58代目は生まれるとすぐに死んでしまったという。
今言えることはクローンでの再生は自然交配による再生にかなわないということ。
近年の技術、医療などの進歩は眼を見張るものがある。でも、自然の巧妙な仕組みにはまだまだ人知の及ばない深いものがあるようだ。(木)
【次回は厄②】