◆ニホントカゲ
見方によっては可愛い
島にはネコ、イタチなどの主たる天敵がいないせいか、随分頻繁に見かけます。今回(2022年4月)は大トイレ遺構のそばで遭遇、運よく撮影できました。若夫婦?かな。
爬虫類、まれにたまらなく好きな人もいるようですが、大方の人は違うようです。私も野山で突然ヘビに遭遇した時など、一瞬身体が硬直し、心臓が止まるほど驚いてしまいます。
邪悪そうだからと言って、ヘビに罪や落ち度があるわけではありません。気の毒には思うのですが、手足がないのがいけません。姿かたちと動きがどうにも気持ちが悪いのです。
でも、同じ爬虫類でも小さな手足でちょこちょこ走るトカゲからは、蛇のような気味悪さは感じられず、少し愛嬌すら感じてしまうのは私だけでしょうか。
猿島はガラパゴスか
ところで、古代の猿島はある時期岬のような形で陸地の一部でしたが、6000年前頃から現在のような島になったはずです。
トカゲが1.7㎞の海を渡って島に行かねばならない必要はないでしょうし、海を泳ぐとも考えられません。意図的に持ち込まれる理由もないでしょう。となると
▼島になった時からいた?
最初からいたとすれば、6000年という長い年月を小さな島で営々とDNAをつないできたわけで、これはもう横須賀のガラパゴスです。
▼後から“密航”してきた?
トカゲは倒木の下などに卵を産みますが、荷物や資材に混じって複数の卵が、あるいは妊娠していた成体が島に渡ってきた、という可能性もあるでしょう。
などなど、考えても結論は出ないとわかっているのに、気がついたら、島からの帰り道でまたぼんやり考えていました。(木)
2022年6月