◆横須賀基地
そこはアメリカ
海抜40mの猿島頂上の展望台に上ると対岸の展望が開けます。画面いっぱいの白いビル群はただの住宅群ではありません。
ハワイに司令部を置く米海軍第7艦隊の横須賀基地(U.S. Fleet Activities Yokosuka)です。向かって右手向こう側に軍港があります。
この基地には約2万人の米軍人やその家族や関係者が居住しています。2万人といえば立派な街です。面積も約236ヘクタール(県資料)、猿島のなんと42倍。
基地内の通りは「Nimitz Blvd」や「Howard St.」などと米本土やハワイ州と同じようにつけられています。
ファーストフードの店やコンビニ、学校、劇場、運動場などもそろっていて、基地内で市民生活に不自由はないそうです。もちろんドルが使え、漂う香りはアメリカそのものです。
そして、基地内ではカリフォルニア州の州法が適応されているのだそうです。
敗戦前は鎮守府
この港は、古くは1865年に江戸幕府によって日本で最初の製鉄所が設立されたのが歴史の始まりです。以降、日本海軍の海軍工廠として使われ、鎮守府が置かれるなど日本海軍の最大かつ最重要な拠点でした。
第二次大戦後はアメリカ軍が接収、日米安保条約によってアメリカがそのまま使用している、というわけです。
世界最強を誇る巨大な米空母ロナルド・レーガンの母港でもあります。空母艦隊というのはその名称がすごいです。ずばりロナルド・レーガン打撃群!。
そんなアメリカそのものの基地内ですが、ただ一つ違うのは車が日本と同じで左側通行であることです。
外部と出入りするたびにレーンを変えるわけにはいかないから、ま、当然ですね。(木)
2021年3月